更新日:2006/09/01
内部監査人のための 市場リスク監査入門 −デリバティブ戦略を監査する−
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Barbara Davison 著
高島 康裕 訳
日本内部監査協会 発行
A5版 178ページ
頒布価格 \2,310-(消費税\110を含む・送料サービス)
頒布開始日(2004年7月1日)
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〜本書の内容〜
デリバティブが会社を殺すのではありません。デリバティブを利用した人が会社を殺すのです。トレーダーとポートフォリオマネージャーが多額のお金を失うのは、彼らはデリバティブ構造の仕組みを理解していないからです。そして、多くの企業はリスクの高いこの領域にあっても、確実に資産が保護されるよう、必要とされる内部管理を適切に講じていないのです。
すべての問題は、人というより、デリバティブが原因であると我々に信じ込ませているのは情報伝達媒体の伝え方にも原因があります。デリバティブを、誰も解くことの出来ない非常に高尚な数学的産物に仕立て上げたりするわけです。我々はこの小さい卑劣なトラブルメーカーがどういうわけか、我々の投資ポートフォリオに忍び込み、誰も知らないうちに信じられないような損失を創り出すというふうに、時に思い込まされています。
デリバティブが凶器となりえ、また、確かに本当の意味でリスクとなり得ることは事実ですが、一方、デリバティブを利用して投資を行わないのも、不確実なものに賭けをしていることになります。過去の経験から、市場で生じた巨額な損失は、ここ数年を通して、いくつか共通の要素が働いて生じていることがわかってきました。
------ 中略 -------
私たちはここ10年、「デリバティブの手痛い失敗がうんざりするほど繰り返されてきた」のを見て来ました。その失敗例として、
- 事態を直視しない経営者
- コアビジネスに結び付かない市場投機行為
- 内部統制の欠陥
- 未熟な技術に基づくハイリスクな投資(トレーダー・リスク)
- リスクを見極め、モニターする手立てとなるシステムの不備(モデル・リスク)
- 合理的な期待を超えたリスク/リターンポジションの保有――貪欲
- ポートフォリオのレバレッジ度合い
------ 中略 -----
デリバティブについての知識は速習できればできるほどよいのです。あなた方はデリバティブ学習に大きな一歩を踏み出しました。そして、デリバティブ環境に必要とされるコントロールの学習にも大きな一歩を踏み出しました。なぜなら、すべてのデリバティブの瓦解に見られる1つの圧倒的な類似点は、どうやら内部統制の欠陥に原因があるらしいからです。監査人がデリバティブ・リスクの管理に一役買うことが出来るのは、戦略を理解し、何を探すべきか知っているからです。望むらくは、本書があなた方がこの両方が行えるよう役に立つことです。 〜第1章から抜粋〜
【主要目次】
第1章: はじめに
−デリバティブの定義
−間違いはどこに
第2章: 先渡及び先物市場
−先渡契約
−先物契約
−商品先物取引
−金融先物
−先物契約を使ってヘッジする
第3章: オプション市場
−株式オプション
−コール・オプション
−複合オプション戦略
−プロテクティブ・プット
−その他のオプション
第4章: スワップ市場
−スワップ市場
−スワップの特徴
−金利スワップ
−スワップション(スワップ・オプション)
−通貨スワップ
−コモディティ・スワップ
−逃げ道
第5章: デリバティブ・リスクを認識する
−デリバティブ利用者のカテゴリー
−輪郭をはっきり示した一般的デリバティブ・リスク
−マネジメント・リスク
−市場リスク
−バリュー・アット・リスク
−リーガル・リスク
−カウンターパーティ・リスク
−オペレーショナル・リスク
第6章: 要約
−基本的統制
−危険信号
−デリバティブの将来性
巻末解説
- COSOの説明するポリシーの例(翻案)
- デリバティブ監査プログラム用COSO覚書
- ウェブサイト
- 推奨文献
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